SE構法ってなんで地震に強いの?世田谷区の建築会社が徹底解説!

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みなさんはSE構法という建築技術をご存知ですか。
地震が多い日本では、いつどこで大地震が起こるか予測できません。
そんな地震への対策とデザイン性を兼ね備えた家を実現できるのがSE構法です。
今回は、SE構法が地震に強い理由を世田谷区の建築会社が解説します。

□地震で家が倒壊する理由を解説

日本では、過去に発生した地震で数多くの木造住宅が倒壊被害に遭いました。
地震のエネルギーは建物が重いほど大きく働くため、鉄筋コンクリートで建てられた家に比べて軽い木造住宅は、本来ならば揺れにくいはずです。
では、なぜ震災での倒壊被害が多いのでしょうか。

それは、住宅の耐震性が科学的に検証されておらず、数値化して明示されていないからです。
実は建築基準法において、新築住宅を建設するときに壁量計算した図面や計算書は提出する必要がないとされているのです。

現在の日本の住宅は国が定めた壁量規定によって耐震性の基準は満たしているのですが、これは各々の建物に対して地震のリスクを考慮して計算されたわけではありません。

このことは住宅業界で「4号特例」として問題視されてきましたが、最近では耐震性に優れた木造の工法が開発されました。
それが今回取り上げるSE構法です。

□SE構法が地震に強い理由をご紹介

では、SE構法はなぜ耐震性能に優れているのでしょうか。
ここでは、その理由を4点ご紹介します。

*構造用集成材を採用している

まず1つ目の理由は、構造用集成材を適用しているからです。
SE構法で建てられる住宅には、すべて構造用集成材が使われています。
構造用集成材とは、しっかり乾燥して強度ごとに分けた木材を、科学的な根拠に基づいて張り合わせたものです。

一般的な木材は性質や強度がバラバラですが、構造用集成材は部材ごとの強度が明らかにされているため、住宅の部分ごとに適した木材を使用できます。
つまり、地震に耐えるために重要な柱にはそれに見合った強度が高い部材を使用できるのです。
緻密な計算のもと建てられた住宅は安心感がありますね。

*柱の引き抜き強度が高い

2つ目の理由は、柱の引き抜き強度が高いからです。
大地震による揺れで一番壊れやすいのが、柱と基礎の連結部分です。
地震により建物が大きく揺れると主要な柱が引き抜かれやすく、建物が大きく損傷してしまいます。
SE構法では、柱と基礎部分の間にあった土台をなくし、直接連結させることで引き抜きに耐える力が従来の5倍以上まで向上しました。

*数値に裏付けられた構造計算を行っている

3つ目の理由は、構造計算を行っているからです。
構造計算という言葉はあまり聞き慣れないですよね。
実はこの構造計算という仕組みが耐震性に大きく貢献しています。
これはプロの構造設計士が、設計計画を様々な角度から計算して採用する部材や太さを決めていく手法です。

構造計算はマンションやビルでは当たり前の手法ですが、木造住宅では法律で義務化されていません。
ですがSE構法では、数値によって裏付けられた構造計算を行い、耐震等級も最高等級を取得できます。
ここまで科学的な裏付けがあると、SE構法が地震に負けない家づくりに適していると納得できますね。

□SE構法で住宅を建てるメリットをご紹介

SE構法を用いれば、地震に強い家づくりができるだけでなく、さまざまなメリットがあります。
ここでは、SE構法で住宅を建てるメリットを3点ご紹介します。

まず1つ目は、大きな開口、空間を設けられることです。
壁一面が窓で広々とした空間には憧れますよね。
SE構法を用いれば、壁がなくても柱と簗が地震の揺れを負担してくれます。 
そのため、高い耐震性と広々とした空間の両方を実現できます。

ですが、SE構法にすれば何でも良いというわけではありません。
大きな開口や空間を設ければそれだけ耐震性は低下します。
耐震性を高めるには壁を活用した方が良いということはしっかり覚えておきましょう。

2つ目は、ビルトインガレージを設置できることです。
最近、愛車を家の中に入れて雨風から守りたいという方が増えています。
そんな方にとって、ビルトインガレージは魅力的ですよね。
また都心部にお住まいの方は、駐車場代が浮かせるのでメリットが大きいでしょう。

SE構法を使えば、ガレージ内の柱や壁をなくして愛車の点検や洗車を敷地内で楽しめます。
1階部分をビルトインガレージにして、2、3階を生活スペースとして利用することもぜひ検討してみてください。

3つ目は、屋上ルーフバルコニーを設置できることです。
SE構法では、バルコニーに人間が乗ることによる重力を考慮して構造設計しています。
屋上ルーフバルコニーの用途はさまざまで、洗濯物を干すのはもちろん、休日に家族でバーベキューやガーデニングを楽しめます。
SE構法により安全性が保証されたバルコニーで、より良い暮らしを楽しめますね。

□まとめ

今回は、地震に強いSE構法について解説しました。
当社では、SE構法で自由なデザイン性と耐震性を兼ね備えた住まいを家を建てています。
都心で狭小住宅に住みたいとご希望の方もぜひお気軽にお問い合わせください。
上質で高級な住宅、そして最高の暮らしを提供いたします。

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