住空間は、家そのものだけでなく、その周辺環境を含めた総合的な空間です。
しかし、外構工事とエクステリア、一体何が違うのか。
「理想の住空間を実現したいけど、知識不足で不安」
そんなあなたのために、この記事では外構工事とエクステリアの違いから、失敗しないための選び方を解説していきます。
家づくりをご検討中の方はぜひご覧になってください。
注文住宅を成功させるためのポイントを押さえられますよ。
□外構工事とエクステリアの違い
「外構工事」と「エクステリア」、どちらも家の外側に関係する言葉ですが、実は意味合いが異なります。
外構工事とは、家の基礎となる部分の工事です。
具体的には、敷地内の土木工事、排水設備の設置、擁壁の構築、門扉やフェンスの設置など、家の構造を支え、安全性を確保するための工事です。
エクステリアとは、外構工事でつくられた空間を、より美しく、機能的に仕上げるための工事です。
門扉、フェンス、カーポート、ウッドデッキ、照明、植栽など、家の外観をデザインし、住空間全体の価値を高める要素を指します。
つまり、外構工事が家の土台を作るなら、エクステリアはそれを彩り、機能性をプラスする役割を担っていると言えるでしょう。
□外構工事・エクステリアの選び方のポイント
理想の外構・エクステリアを実現するためには、様々な要素を考慮する必要があります。
1: 住空間の用途
まず、自分の住空間をどのように使いたいのか明確にしましょう。
・家族でゆったりと過ごしたいのか、
・来客を迎え入れるためのスペースが必要なのか、
・趣味のスペースとして利用したいのか、
用途によって必要な外構・エクステリアは大きく変わってきます。
ぜひまずはご自身の住空間の用途について考えてみてはいかがでしょうか。
2: ライフスタイル
ライフスタイルも重要な要素です。
小さなお子様がいる家庭では、安全に配慮したデザインが重要となります。
ペットを飼っている場合は、ペットが快適に過ごせるスペースを確保する必要があります。
高齢者がいる場合は、段差をなくしたり、手すりを取り付けるなど、バリアフリー設計も考慮すべきです。
ご家族の状況を考慮して、内容を決めていってくださいね。
3: 予算
外構工事・エクステリアは、費用が大きく変動する工事です。
予算を決めておくことは、計画を進める上で非常に重要です。
予算に合わせて、デザインや素材を選ぶ必要があります。
無理のない範囲で、理想の空間を実現できるよう、事前にしっかりと計画を立てましょう。
予算を深く検討しないと、特に住まい関連の工事に関しては簡単に予算オーバーしてしまいます。
あれもこれもと考えてしまいがちですが、予算のことも考慮するようにしてくださいね。
4: デザイン
外構・エクステリアのデザインは、家の外観を左右する重要な要素です。
家のデザインと調和のとれた、周囲の環境に馴染む、自分たちの個性あふれるデザインを選びましょう。
これらを意識するだけで、失敗する可能性を飛躍的に下げられます。
□外構工事・エクステリアの施工業者選び
外構工事・エクステリアは、専門性の高い工事です。
信頼できる施工業者を選ぶことは、理想の空間を実現する上で非常に重要です。
ここでは「ハウスメーカー」「ホームセンター」「地元の工務店」「外構専門業者」の四つについて解説していきます。
1: ハウスメーカー
住宅を建てたハウスメーカーに依頼するのも一つの選択肢です。
ハウスメーカーは、家の構造やデザインに精通しており、建物の外観との調和を考慮した外構・エクステリアを提案してくれる可能性があります。
また、住宅購入と同時に行うことで、スムーズな施工が期待できます。
ただし、ハウスメーカーに依頼する場合は、費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
2: ホームセンター
最近は、ホームセンターでも外構・エクステリアの施工を行っているところが多く見られます。
ホームセンターは、様々な商品を取り扱っており、実際に商品を確認しながら選ぶことができます。
また、比較的リーズナブルな価格で施工できる場合もあります。
しかし、デザインの選択肢が限られる場合や、専門性の高い施工を希望する場合は、適していない場合があります。
3: 地元の工務店
地元の工務店は、地域に密着したサービスを提供しており、地域事情に精通しているため、適切なアドバイスや提案をしてくれる可能性があります。
また、信頼関係を築きやすく、安心して任せられるというメリットがあります。
ただし、規模が小さい工務店では、対応できる範囲が限られる場合がある点に注意が必要です。
4: 外構専門業者
外構・エクステリアを専門とする業者です。
豊富な経験と知識を持つため、オリジナリティあふれるデザインや、高度な技術を必要とする施工にも対応できます。
ただし、業者によって得意分野や施工レベルが異なるため、事前に実績や評判などを調べるようにしましょう。
□外構工事・エクステリアの失敗事例と対策
外構工事・エクステリアは、一度施工してしまうと、後から変更するのが難しい工事です。
失敗を防ぐためには、事前にしっかりと計画を立て、注意点などを理解しておくことが重要です。
ここでは以下のポイントについて解説します。
・駐車スペースの広さ
・門扉とフェンスの防犯性
・ウッドデッキの広さ
・立水栓の設置場所
・屋外コンセントの有無
1: 駐車スペースの広さ
車のサイズだけでなく、内輪差や切り返しなどを考慮しないと、駐車しにくかったり、発車しにくかったりする可能性があります。
事前に、実際に車を駐車させてみて、十分なスペースを確保できているか確認しましょう。
2: 門扉とフェンスの防犯性
門扉やフェンスは、防犯対策としても重要な役割を担います。
防犯性の高い門扉やフェンスを選ぶようにしましょう。
また、防犯カメラやセンサーライトの設置も有効です。
3: ウッドデッキの広さ
ウッドデッキは、家族や友人と過ごすための快適な空間です。
大きすぎると、掃除が大変になったり、使い勝手が悪くなったりする可能性があります。
小さすぎると、十分に活用できない可能性があります。
事前に、用途や家族構成などを考慮して、適切な広さを決めましょう。
4: 立水栓の設置場所
立水栓は、ガーデニングや洗車など、様々な用途で便利です。
設置場所を間違えると、使い勝手が悪くなってしまいます。
駐車スペースや玄関との距離、水道のホースの長さなどを考慮して、適切な場所を選びましょう。
5: 屋外コンセントの有無
屋外コンセントは、照明やガーデニング用品など、様々な電化製品を使用する際に便利です。
必要な場所に、適切な数と種類のコンセントを設置しましょう。
コンセントの容量や耐水性などにも注意が必要です。
6: 高齢者や子どもの安全対策
高齢者や小さなお子様がいる家庭では、安全対策が特に重要です。
段差をなくしたり、手すりを取り付けたりするなど、安全に配慮した設計を心がけましょう。
滑りやすい場所には、滑り止め対策を施すことも有効です。
□まとめ
外構工事・エクステリアは、住空間全体の価値を高める重要な要素です。
理想の空間を実現するためには、外構工事とエクステリアの違いを理解し、用途、ライフスタイル、予算、デザインなどを考慮して、信頼できる施工業者を選び、事前にしっかりと計画を立て、失敗を防ぐための対策を講じる
ことが重要です。
この記事が、あなたの理想の住空間を実現するための参考になれば幸いです。