住宅購入を検討中の方必見!チェックすべき周辺環境について解説します!

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住宅購入を検討中の方必見!チェックすべき周辺環境について解説します!

注文住宅を購入しようとご検討中の方は、どのようなこだわりを持たれていますか。
リビングの広い家にしたい、子供が過ごしやすい環境にしたいなど、ご家庭によって様々な意向があると思います。
そして、過ごしやすい家庭環境を実現するためには、「周辺環境」は最も外せない要素です。
今回は、そんな住宅の周辺環境に関して、チェックするべきポイントや、不満を感じやすい点、そして将来の様子を想定する方法などをご紹介します。

□家を建てる前には周辺環境についても調べておくべき!

これから注文住宅の購入を検討されている方は、家のデザイン機能性だけでなく、周辺環境についても調べておく必要があります。
家から駅までどのくらい距離があるのか、コンビニやスーパーは近くにあるのか、子供が遊べる施設はあるのかなど、便利で過ごしやすい生活を送りたいですよね。

特に周辺環境は、家の設備と違って換えが効かないものなので、家を建てる前にじっくり考えることが大切です。

また、賃貸や不動産の売却を考えるのであれば、治安や利便性などの周辺環境はかなり重要な要素となります。
商業施設や病院が近くにあったり、治安が良かったりすると、それだけで需要が高くなり買い手がつきやすくなります。

実際に住む期間だけでなく、物件の売却や住み替えを検討するのであれば、周辺環境の良さはとても重要な条件となります。

しかし、周辺環境における条件を多く出し、それを全て満たした地域を探そうとすると、かえって土地探しが難航してしまいます。
そのため、全ての条件を完璧に満たそうとせず、あらかじめ優先順位を決めておくことが、住宅購入では大切です。

□注文住宅を建てる際にチェックするべきポイントを解説!

では、具体的にどんなポイントに気をつければ良いのかを、ここから解説していきます。
住宅の周辺環境を調べる上で、以下のポイントをチェックしましょう。

*利便性

一つ目のチェックポイントは、「利便性」です。
例えば、普段の生活で必要なものを買える施設は近くにあるのか、その夜遅くまで営業している店はあるのかなど、買い物がしやすいことは重要です。
買い物に関しては、他にも品揃えが良いのか、価格が高すぎないかといった点も調べる必要があります。

また、通いやすい病院があるのか、もし大きな怪我や病気にかかった際に診てもらえる大規模な病院はあるのかも大切です。

その他にも、役所や銀行、郵便局など、公共機関が近くにあると便利です。

*交通環境

二つ目のチェックポイントは、「交通環境」です。
最寄り駅からは徒歩何分くらいなのか、近くにバス停はあるのか必ず調べておきましょう。
また、交通環境を調べる上では、立地だけでなく、電車の始発や終電の時間、道路の交通量も知っておく必要があります。

特に人口の少ない地域では、電車の終電の時間がかなり早かったり、バスが数時間に一本しか運行していなかったりします。
交通の便が悪いと、それだけで生活に大きな支障が出てしまうので、できる限り利便性の高い地域を選ぶと良いでしょう。

*子育て環境

三つ目のポイントは、「子育て環境」です。
すでに子供がいる方々は、重点的に調べるご家庭も多いでしょう。

チェックするポイントとしては、近場に保育所やオープンスペースなどの施設はあるのか、学校や塾はアクセスの良い場所にあるのかなどです。
学校について調べる際には、通学路に危険性の高い場所はないかも併せてチェックしましょう。

また、子供が歩いてでも行ける距離に公園はあるのか、その公園には危険性の高いものはないかも調べる必要があります。

さらに、同年代の子供たちは大勢いるのか、同年代くらいのご家庭はいるのかも、子育てをする上では重要です。

*地域環境

最後に、治安や騒音などの「地域環境」も、周辺環境を調べる上では不可欠です。
これらの状況は、一度現地に赴いてみないと分からないポイントなので、家を建てる前に周辺を歩いて確認しておきましょう。
他にも、近くに工場があるのであればそこから出る騒音や臭い、飲食店が多く立ち並ぶのであれば夜中の明かりや騒動など、周辺にどんな施設があるかによって住みやすさが変わってきます。

□どんな場面で不満を感じやすい?

ここまで、周辺環境をチェックするに当たってのポイントをご紹介しました。
ここからは、実際に家を建てた方々は、どんな場面で後悔しやすいのかを、いくつか例を挙げながらご説明します。

周辺環境に関して、最も不満を感じやすいのは「駅からの距離が遠い」ことです。
家を建てる際に、車で駅までの道のりを調べる方は多いですが、実際に歩いてみることをおすすめします。

自転車で駅まで行くことを検討されている方は、周辺の駐輪場の場所や空き具合なども調べておきましょう。
また、雨の日や真夏も同じ道を歩かなければならない点を考慮しましょう。

次に不満が多いのが「買い物をするのに不便」、そして「駅の周辺が栄えていない」と続きます。
都市部であれば、駅に大型の商業施設が併設されている場所も多いですが、地域によっては全く栄えていないこともあります。
食べ物や日用品をどこで購入するのか、あらかじめ決めておくと良いでしょう。

このように、不満を感じるポイントは様々ですが、実は住まいのタイプによって不満を感じやすい点は異なります。

例えば、注文住宅に住む方々からは、「買い物できる施設が近くにない」や「最寄り駅までが遠い」といった声が多く上がります。
一方で、マンションなどの賃貸住宅では、「周囲の音が気になる」といった真逆の不満が多く見られます。
住む環境やタイプによって、不満に感じやすい場面が変わると分かります。

では、家を建てる前に周辺環境を調べる上で、どういった点に後悔しやすいのでしょうか。
事前の情報収集で最も後悔されやすいのが「近隣に住む人々を知っておけばよかった」ということです。

家の機能性や周辺状況を調べることも重要ですが、近所の方とは長い付き合いになるので、近くにはどんな人が住んでいるのかは事前に知っておいた方が良いです。
家を建てる前に、周辺を散歩してみて、ゴミ捨ての様子や家族構成をチェックしておきましょう。

□周辺環境は将来のことも想定する必要がある!

最後に、周辺環境をチェックする上では将来のことも想定しておく必要があります。

家を建てる際には、閑静で暮らしやすい地域でも、住み始めてから近くに大型商業施設ができたり、パチンコ店が立ったりなど、変化する可能性があります。

このような将来の様子を想定するには、「用途地域」を調べる必要があります。
用途地域によって、建てられる施設の大きさや種類が制限されているので、将来的にどんな施設ができるのかをある程度把握することが可能です。

また、近くに空き地や解体途中の建造物がある場合には、「建設計画」も確認しておきましょう。
その場所に大きなビルが立ってしまうと、陽の光が当たりづらくなるかもしれません。

このように、周辺環境は住む間にも大きく変化するので、家を建てる際には将来のことも想定した上で、土地選びをしましょう。

□まとめ

今回は、過ごしやすい家づくりに不可欠な周辺環境について、チェックポイントや後悔されやすい場面などをご紹介しました。
本文で取り上げた利便性や交通環境以外でも、災害が起きにくい地域かなどまだまだチェックすべき点は多いです。
また、購入時は住みやすい地域でも、過疎化してしまったり、逆に人口が増えて騒音問題が発生したりと、変化してしまう可能性もありますので、注意が必要です。
これから住宅の購入をご検討の方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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