住宅の間取りを決めるポイントを紹介します!

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住宅の間取りを決めるポイントを紹介します!

新築を検討中の方で間取りに悩まれている方も多いのではないでしょうか。
過ごしやすい、家事がしやすい間取りというのは家やライフスタイルによってそれぞれ違ってきます。
この記事では、間取りの決め方やポイントを紹介します。

□失敗しない間取り決めのポイントや失敗例を紹介します!

リビングの間取りを決める際のポイントを4つ紹介します。

1つ目は、家族の動線を考えることです。
家族の動線を考慮せずに、動線が重なってしまうと動きづらく感じてしまいます。
そのため、全館空調にして仕切りを無くしてしまうのがおすすめです。
広くなり、動線も確保でき、お手入れもしやすくなったという声を多く聞きます。

2つ目は、収納の量を考えることです。
リビングは他の部屋より長い時間を使う場所であり、生活用品や子どものおもちゃなどで散らかりがちです。
また、家族だけでなく、お客さんを通す場所でもあります。
常に綺麗な状態に保つために収納の数はある程度必要です。

3つ目は、コンセントの位置や数を考えることです。
生活の中心となるリビングには、コンセントを出来るだけ多く取り付けた方が良いでしょう。
また、家具の位置も考慮しないと、隠れて使えなくなってしまう可能性があります。
しかし、数を多くして同時に使ってしまうとブレーカーが落ちてしまうため、回線を細かく分けるようにしましょう。

4つ目は、家電や家具の位置を考えることです。
間取りや部屋の広さを考慮して、家電や家具の位置や大きさを決めるようにしましょう。
実際に配置してみると大きすぎて入らなかったり、部屋が狭くなってしまったりしてしまう可能性があります。

次に、実際にあったリビングの失敗例3つを紹介します。

1つ目は、収納を少なくしすぎてしまった例です。
お子様のいる家庭で、おもちゃなどが増えてしまって、部屋が散らかってしまっているということです。
収納スペースは、全体の床面積の12パーセントが目安とされています。
目安であるため、自分に合った収納の量を考えましょう。

2つ目は、大きな窓を作ったことで西日が強く当たりすぎてしまっている例です。
大きな窓を作ることは、光が入って部屋が明るくなりますが、光が強すぎると感じてしまうこともあります。
西側に窓を作る際には、西日を考慮しましょう。

3つ目は、換気窓がない例です。
換気窓を作らず、大きい窓ばかりにしてしまうと換気が自由にできません。
換気ができないと匂いがこもったり、湿気によりカビが発生したり、健康に被害が及んでしまいます。
換気窓は作っておいた方が良いでしょう。

□キッチンの選び方を紹介します!

キッチンを選ぶ際には「IHかガス」「キッチンの形」「カウンターの高さ」「奥行きや幅」を考える必要があります。

はじめに、IHとガスを選びます。
それぞれのメリットとデメリットを考慮して選ぶようにしましょう。

IHの最大のメリットは、ガスを使わないため火事の危険性が低くなることです。
調理器具を外すと自動で加熱がストップする仕組みになっているため消し忘れ防止にもなります。
また、フラットな形であるためお手入れもしやすくなっており、清潔な状態を保てます。
デメリットは、停電時には使用できないことや使用できる調理器具が限られていることです。

次にガスの最大のメリットは、高い火力です。
IHにはできない高火力での調理ができます。
停電時にも使用でき、調理器具も選びません。
デメリットは、ガスを使うため火事の危険性が高まってしまうことです。

そして、キッチンの形を選びます。
「壁付けキッチン」「対面キッチン」「独立キッチン」の3つがあります。

壁付けキッチンはリビングやダイニングの壁に付いているキッチンであり、リビングやダイニングから様子は見えません。
散らかっていて隠したい場合や料理の様子を見られたくないという人におすすめです。

対面キッチンはリビングやダイニングと対面している形のキッチンです。
キッチンからリビングやダイニングが見渡せるようになっています。
メリットは「コミュニケーションが取りやすい」「開放感がある」「料理の受け渡しがしやすい」などが挙げられます。

独立キッチンはリビングやダイニングと完全に切り離しているキッチンです。
完全に切り離されているためリビングやダイニングに匂いや音が広がらず、料理にも集中しやすいでしょう。

次にカウンターの高さを決めます。
一般的なカウンターの高さは「身長÷2+2,5センチ」と言われており、女性の平均身長で合わせた110〜120センチがほとんどです。
男性の方も使うという場合でも低い方に合わせて決めた方が良いでしょう。

最後に奥行きや幅を決めます。
キッチンの種類別に、壁付けキッチンは60〜65センチ、対面キッチンは75〜80センチ程度が一般的に使いやすいと言われています。
広ければ広いほど良いと思われがちですが、広すぎると家事動線が広くなり、動きづらくなってしまいます。
自分に合った適切な奥行きや幅を設定しましょう。

□浴槽の選び方を紹介します!

浴槽は毎日使うお風呂にあり、使いやすくしたいですよね。
まず、浴槽には「システムバス(ユニットバス)」「在来風呂」「ハーフユニットバス」の3種類があります。
それぞれ紹介します。

システムバス(ユニットバス)とは、もともとあるパーツをその場で組み立てる浴槽のことです。
メリットは、既存のパーツを使うことで工期も短く、コストが比較的安いことです。
防水性にも優れており、お手入れもしやすくなっています。
デメリットは、既存のものから選ぶため、設計の自由度が低くなってしまうことです。

在来風呂とは、家ごとに1から設計されて作る浴槽のことです。
メリットは、自分で自由に設計できるため、こだわりの浴槽が作れます。
デメリットは手間がかかるため、工期も長くコストも高くなってしまうことです。

ハーフユニットバスとは、ユニットバスと在来風呂が半分になって合わさっている浴槽のことです。
壁上部が在来風呂のように自分で自由に設計でき、壁下部と浴槽、洗い場がユニットバスのようにセットになっています。
ユニットバスのお手入れがしやすいところ、在来風呂のデザインが自由にできるところのメリットを併せ持っています。
デメリットは、防水性が少し低くなってしまうところと、デザインにこだわるとコストが高くなってしまうところです。

次に浴槽づくりのポイントは3つです。

1つ目は、ある程度余裕のある広さにすることです。
狭すぎると窮屈でリラックスできません。
ある程度広さを確保して、ゆとりのある浴槽にしましょう。

2つ目は、換気ができるようにすることです。
湿気の溜まりやすい浴室は換気が重要です。
換気扇や換気窓を設置しましょう。
換気扇と換気窓を同時に開放してしまうと、効果が下がってしまうので注意しましょう。

3つ目は、浴室全体の色を考えることです。
全体の色で印象は大きく変わるため、考えるべきポイントです。
白色にすると清潔感があり、黒色にすると高級感を演出できます。
黒色にすると、汚れが目立ってしまうため注意しましょう。

□まとめ

今回は、間取りの決め方やポイントを紹介しました。
部屋の間取りは過ごしやすく快適な家にするために非常に重要です。
今回紹介した場所は毎日使う場所であり、こだわりを持って間取りを決めたいですよね。
住宅に関して何か分からないことや悩みがあれば、ぜひ当社にご相談ください。

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