注文住宅を建てる際には、自分のライフスタイルに合わせたこだわりのマイホームを実現したいですよね。
特に、毎日使うリビング、キッチン、浴室にはこだわりを持たれている方が多くいらっしゃいます。
今回はそれぞれの選び方やポイントについて紹介します。
□リビングの間取り決めのポイントや失敗例を紹介します!
家族の動線を考えましょう。
家族の毎日の動線を考慮しないと、動線が重なり、動きにくく感じてしまう可能性があります。
家族の動線を確保するのに、全館空調にするのもおすすめです。
全館空調にするとドアや仕切りをつくらなくていいため、広く、動線を確保できるでしょう。
またお手入れの面でも楽にできるようになったという声もよく聞きます。
収納設備を設けましょう。
リビングは家族が集まり、生活用品やお子様の遊び道具などで散らかりがちです。
収納を少なくしてしまい、後悔している方も多くいらっしゃいます。
お客様を通す場所でもあり、綺麗な状態に保つために収納は多めに確保しておくべきでしょう。
コンセントの数と位置を考えましょう。
リビングは生活の中心となる場所のため、コンセントの数はなるべく多く取り付けた方が良いでしょう。
家具の位置も考慮して設置しないと、家具の裏に隠れてしまって使えなくなってしまう可能性があります。
また、同時に使いすぎるとブレーカーが落ちてしまうので回路を細かく分けると良いでしょう。
家具や家電の配置を考えましょう。
リビングの間取りを考慮して適切な家具や家電の大きさを選びましょう。
実際に入れて見たら、大きすぎて入らなかったり、場所を取りすぎて部屋が狭くなってしまったりする可能性があります。
事前に測って、計算しておきましょう。
リビングの間取りに失敗してしまった実際の例を紹介します。
これを参考に、注意して間取り決めをしましょう。
1つ目の例は、収納を少なくしてしまったことです。
お子様がいる家庭で、遊び道具などを収納するスペースが足りず、ものが溢れてしまっているということです。
一般的な収納は、全体の床面積の12パーセントが目安だとされています。
あくまで目安ですので、ご自身のスタイルに合わせて収納数を調整しましょう。
2つ目の例は、大きな窓を作ってしまい、西日が当たりすぎていることです。
窓を大きくすると、リビングが明るくなりますが、西日が強すぎると感じることもあります。
西日が気になる方は西側に窓はつくらず、壁にした方が良いかもしれません。
3つ目は、換気窓がないことです。
大きい窓ばかりつくってしまうと換気が自由にできません。
感染対策や臭いが充満しないように換気窓はつくっておいたほうが良いでしょう。
□失敗しないキッチンの選び方を紹介します!
まず、IHとガスのどちらにするかを決めましょう。
最近ではIHの家庭が多くなってきました。
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
IHの一番大きなメリットとしては、火を使わないため火事の危険性が低くなることでしょう。
鍋を外すと自動的に加熱がストップする仕組みになっているので、消し忘れ防止になります。
また、ガスコンロと違って形がフラットであるため、お手入れがしやすく、清潔な状態を保ちやすいでしょう。
デメリットとしては、使用できる鍋が限られていることや、停電時に使用できないことなどが挙げられます。
ガスの大きなメリットは、高火力で調理ができるところです。
調理器具も選ばず、停電時に全ての機器が使えなくなってもガスは使用できます。
デメリットとしては、火事の可能性が高く危険であることです。
両方のメリット・デメリットを考慮して、自身のスタイルに合わせて選びましょう。
次にキッチンの形を選びましょう。
対面キッチン、独立キッチン、壁付けキッチンの3種類があります。
対面キッチンは、リビングやダイニングと隣接していて、キッチンから見渡せるようになっています。
壁付けキッチンとは、リビングやダイニングの一部にはあるものの、様子は見えずコミュニケーションは取りにくいですが、料理に集中できたり、散らかっていても隠しやすかったりします。
独立キッチンは、完全にリビングやダイニングと切り離されているキッチンで、匂いや音も広がらず、料理にも集中できるでしょう。
次にカウンターの高さを考えましょう。
一般的なキッチンカウンターの高さは、「身長÷2+2.5センチ(5センチ)」と言われており、女性の平均身長で合わせられた110〜120センチがほとんどです。
男性の方も使う場合でも低い方に合わせて高さを決めましょう。
最後に横幅や奥行きの長さを考えましょう。
壁付けキッチンであれば、60~65センチ程度、対面式キッチンであれば、75~80センチ程度が無難でしょう。
広い方が便利だと思われがちですが、広すぎると家事動線が大きくなり、使いづらくなってしまいます。
適度な奥行き、長さを設定しましょう。
□浴室の種類と浴槽づくりのポイントを紹介します!
浴室はお風呂に入るために毎日使う場所であり、使いやすく快適な空間にしたいですよね。
浴室はシステムバス(ユニットバス)、在来風呂、ハーフユニットバスの3種類があります。
システムバス(ユニットバス)は、工場で生産された既存のパーツをその場で組み立てるお風呂のことです。
メリットは、1から作り上げる工法ではないため、工期が短く、費用も抑えられることです。
また、防水性にも優れているためお手入れも簡単でき、清潔に保つことができるでしょう。
デメリットとしては、最初からデザインやサイズが決まっており、規定のものから選ぶ必要があるため、設計の自由度が低いことがあげられるでしょう。
在来風呂とは、その家ごとに1からオーダーメイドされたお風呂のことです。
メリットは自身で大きさや素材、窓の位置など全て自由自在に自分好みのお風呂をつくれることです。
デメリットとしては、費用がシステムバスと比較しても高くなってしまうことや手間がかかるため工期が長いことがあげられるでしょう。
ハーフユニットバスとは、文字通りユニットバスと在来風呂が半分になっているお風呂のことです。
浴槽と洗い場、壁の下部分がユニットバスのようにセットになっていて、壁上部が在来風呂のように自身で施工する形になっています。
それぞれのメリットである、防水性に優れ手入れがしやすいところと、お風呂を自身でデザインできるところが合わさっています。
デメリットは、ユニットバスと少し工法が違うため防水性が下がることと、デザインにこだわりすぎると費用が高くなってしまうことです。
次に、浴槽づくりのポイントを紹介します。
1つ目は、余裕のある広さにすることです。
広さに余裕がないと窮屈でリラックスできないため、ある程度の広さを確保しましょう。
2つ目は、換気です。
浴室にカビが発生しないように換気窓や換気扇を設置しましょう。
換気扇と同時に窓を開けてしまうとかえって効果が下がってしまうので注意しましょう。
脱衣所に湿気が漏れるのが嫌な方は換気扇のみの使用をおすすめします。
3つ目は、浴室全体の色です。
全体の色で浴室のイメージが大きく変わります。
白で清潔感を出したり、黒で高級感を出したりするのも良いでしょう。
黒は汚れや傷が目立つので注意しましょう。
□まとめ
今回はリビング、キッチン、浴室の選び方やポイントを紹介しました。
全て毎日使う場所であり、こだわりを実現させて快適な空間にしたいですよね。
事前にしっかりと準備して、後悔のない家づくりにしましょう。