「マイホームを建てるなら、環境に優しい住宅がいい」
「省エネで光熱費を節約できる住宅を建てたい」
このように、環境に優しく省エネにつながる住宅をご希望の方はいませんか。
今回は、パッシブデザインというあまり耳にしたことがないと思われる住宅デザインについて詳しく説明していきます。
□パッシブデザインとは
パッシブデザインとは、四季折々な日本でも極力設備に頼らず自然の力で快適な住宅を実現するための住宅デザインです。
「冬に暖かい家」「夏に風通しのいい涼しい家」「日光がたくさん入る家」など自然を身近に感じられる住宅デザインとなっています。
パッシブデザインを取り入れた住宅を作るために3つのポイントを抑えましょう。
まず、冬に暖かい住宅を実現するためのポイントは住宅の保温性を向上させるために断熱、遮熱、窓の気密性を十分に考慮することです。
また、パッシブデザインで冬でも自然に暖かい住宅を作るには住宅の性能だけでなく太陽熱を生かす方法を取り入れるのも重要です。
次に、夏でも涼しい住宅を実現するためのポイントは日除け設備と風をうまく活用することです。
夏の強い日差しを避けるために、窓にすだれを設ける、大きな窓の近くに樹木を植えて木陰を作るといった方法がありますね。
また家全体の風通しを良くするために窓の設置場所の計画を立てるのもパッシブデザインの住宅には重要ですよ。
最後に、自然光を取り入れて明るい住宅を実現する点です。
自然光を取り入れるために窓を多く設置すると、冬に寒く夏の暑い住宅になるケースがあります。
室温の快適さを保ちながら自然光を取り入れた明るい住宅を実現するために吹き抜けや窓の大きさと位置を吟味するのが大切ですね。
□パッシブデザインをオススメする理由とは
パッシブデザインをおすすめする3つの理由を見ていきましょう。
1つ目は、実際に住宅を建てた後の後悔したポイントの上位に室内環境がランクインしているからです。
実際に住宅を建てた多くの方が、室温や風通しなどを後悔のポイントに挙げています。
家を建てる前に、ご自身で室温や日光などの室内環境を考えたパッシブデザインを検討するのがおすすめですね。
2つ目は、パッシブデザインを取り入れた住宅は健康で安全な暮らしを実現できるからです。
住宅の室内環境が自然の力で保たれていると急な温度変化などを最小限にできます。
温度変化が少なく、ストレスがかからない住宅に暮らすのはご家族全員にとってメリットですよね。
3つ目は、パッシブデザインが省エネ住宅を実現し環境に優しいからです。
自然の力で室内環境を快適に保つので、エアコンなどの設備利用の頻度を抑えられます。
これによって光熱費の削減につながるだけでなく、CO2の排出も削減でき環境保護にも寄与できるのは魅力的ですよね。
□パッシブデザインを取り入れる住宅アイデアとは
では、パッシブデザインを取り入れるにはどのようなアイデアがあるのでしょうか。
パッシブデザインの間取りにおける5つのアイデアをご紹介します。
1つ目は、できるだけシンプルな間取りにするアイデアです。
廊下が少なくコンパクトな住宅だと、熱が逃げにくく風が通りやすい住宅になるので省エネ住宅に近づきますね。
2つ目は、部屋ごとの風通しを重視した間取りにするアイデアです。
設計図に風の通りを書き込むと、風がどこを通るのか可視化され窓の設置場所を適切に考えられます。
風通しのいい住宅は、真冬や真夏以外の心地の良い季節に窓を開放するだけで快適な住宅になるでしょう。
3つ目は、玄関の配置を部屋全体間取りから決定するアイデアです。
玄関は最も外気が入り込みやすい場所なので、機密性の高さを重視する必要があります。
また最も太陽の光が当たる場所に玄関を設置すると、自然光や太陽の暖かさを十分に活かせない住宅になるケースがあるので部屋全体の間取りから玄関の位置を考えるのがおすすめですね。
4つ目は、吹き抜けを設置して天井から太陽光を直接取り入れるアイデアです。
パッシブデザインの住宅を検討していても、南側に十分なスペースを確保できず太陽光が満足に取り入れられないケースもありますよね。
そのようなケースでは、吹き抜けを設置すると明るい住宅が実現できるでしょう。
5つ目は、片流れ屋根や切妻屋根を取り入れるアイデアです。
寄棟屋根という屋根は、屋根裏にこもった熱や湿気を外に逃す力が弱いのでパッシブデザインの住宅には向いていません。
一方、片流れ屋根や切妻屋根はパッシブデザインの住宅に向いている屋根の形でありシンプルな形状によって雨漏りのリスクも少なくなります。
省エネとメンテナンスのしやすさを兼ね備えた屋根を取り入れると良いですね。
□まとめ
今回はパッシブデザインによる住宅の魅力と間取りについてご紹介しました。
省エネで家庭に優しく、環境保護にも役立つパッシブデザインには魅力がたくさんありますね。
自然と身近な住宅を検討中の方がいましたら、ぜひ一度パッシブデザインを取り入れている当社にご相談ください。