「都内にマイホームを立てたいけれど、希望の土地が小さくて広々とした住宅を建てられるか心配」
このように狭小住宅では狭い住宅になりそうと不安を抱えている方も多いですよね。
狭小住宅でも、間取りを工夫すると開放的で快適な住宅を実現できます。
今回は、狭小住宅の間取りについて詳しく解説します。
□狭小住宅とは
狭小住宅とは、およそ15坪以下に建てられた住宅のことを指します。
狭小住宅は、土地の値段が高く建物が密集している都心部に多く見られます。
小さな土地に住宅を建てるので、3階や地下室がある住宅が多いでしょう。
狭小住宅には、都心部に住めるという利便性と維持費が抑えられるというメリットがあります。
では、狭小住宅で開放的な住宅を実現するにはどのような方法があるのでしょうか。
狭小住宅で快適な間取りを実現するための方法を見ていきましょう。
□狭小住宅の間取りの考え方とは
間取りを考える時には、ゾーニングという作業をすると間取りを考えやすくなります。
ゾーニングとは、リビング、キッチン、お風呂場、寝室など大まかに間取りを考える方法です。
建築士と相談するときにゾーニングで大体の間取りを共有できると、ご自身の間取りのイメージが伝わりやすくなりますね。
快適な間取りを実現するには2つのポイントを抑えるのが重要です。
1つ目のポイントは、生活導線を考慮する点です。
家事のしやすさや家族の生活スタイルを図面に書き出すと、住み心地のいい間取りになるでしょう。
2つ目のポイントは、自分たちの暮らし方を明確にさせる点です。
リビングなど家族が集まる場所により重点を置くのか、それぞれのプライベートな空間の快適さを重視するのかなどご家族全員で暮らし方を明確にさせるといいですね。
□狭小住宅の間取りの注意点とは
ここでは狭小住宅の間取りを考える時の4つの注意点をご説明します。
1つ目の注意点は、導線を考慮せずに設計し住みにくさを感じてしまう点です。
どうしても住宅が広くなる間取りや最新式の設備などに目が行きがちですが、人の動きを考慮していないと日々の家事がしにくい、来客が来た時に移動しにくいといった不便が出る可能性があります。
開放的な間取りを考える一方で、人の動きも考慮した住宅を目指しましょう。
2つ目の注意点は、室内に日光を取り入れることを意識せず室内が暗くなる点です。
狭小住宅は、住宅が密集した場所に建てられるケースが多く日光を取り入れるための工夫を意識しないと室内が暗くなってしまうでしょう。
吹き抜けや天窓など日光を取り入れる工夫を考えるのが大切ですね。
3つ目の注意点は、容積率と建ぺい率を考慮しないことで住宅を建てられる面積が想像より狭くなる点です。
容積率は土地面積に対して何階建ての住宅を建てられるのかの基準を示し、建ぺい率は土地面積に対する住宅の面積の基準を示します。
これらを考慮していないと、想像していたよりも狭い面積や少ない階数で住宅を建てる必要がありご希望の間取りを実現できない可能性が出てきます。
ご希望の間取りを実現するためにも、事前にこれらの基準に注意するのが重要ですね。
4つ目の注意点は、風の通りを考慮せずに通気性の悪い住宅になる点です。
狭小住宅は、密集地に建てられるケースが多くに日光同様に風を取り入れるには工夫が必要です。
壁を少なくして、部屋全体の通気性を良くする工夫が重要でしょう。
□狭小住宅の間取りアイデアとは
ここでは開放的な間取りを実現するための具体的なアイデアをご紹介します。
1つ目は、壁で完全に仕切らずスキップフロアやロフトで部屋を仕切る間取りアイデアです。
壁で部屋を仕切ると住宅全体が閉塞的になり、狭小住宅をより圧迫してしまいます。
そこでスキップフロアという1階と2階の間を作る方法やロフトを取り入れて部屋を仕切る工夫が重要です。
スキップフロアやロフトは部屋を完全に仕切らずに、住宅にメリハリを与えられるので風通しや開放感を保ちながらしっかりと間取りを設計できますね。
2つ目は、地下室を設ける方法です。
狭小住宅は横に面積を確保するのは難しいので縦に面積を確保する必要があります。
2階や3階を設ける方法もありますが、地下室を作ることも可能です。
地下室は映画鑑賞や楽器演奏といった趣味の部屋にもできるので、プライベートな自分だけの空間を希望の方にはピッタリですね。
3つ目は、階段下やスキップフロアに収納スペースを設ける方法です。
できるだけ物が外に出ないように収納スペースを多く確保すると、視覚的に開放感を演出できます。
小さな住宅でも、階段下やスキップフロアなどのデットスペースを有効活用すると収納スペースを十分に確保できるでしょう。
□まとめ
今回は、狭小住宅の間取りを考える時の注意点やアイデアをご紹介しました。
狭小住宅でも、工夫をこらすと開放的で快適な住宅を実現できますね。
工夫を凝らすためにも、さまざまなアイデアを建築士にアドバイスしてもらうのが重要です。
都内で狭小住宅を検討中の方がいましたら、ぜひ一度当社にご相談ください。