「注文住宅の契約はどのように進んでいくのかがわからない」
「注文住宅の契約で注意することがあれば知りたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
人生で1番の大きな買い物である住宅で、絶対に失敗や後悔はしたくないものです。
そこで今回は、仮契約前、仮契約、本契約前、本契約の4つに分けた注文住宅の契約の流れと注意点について紹介します。
ぜひ最後までご覧下さい。
◻仮契約前の流れ
仮契約前の流れとしては以下になります。
・予算を決める
・敷地を決める
・住宅会社を決める
・プラン作成を依頼し、ヒアリングしてもらう
・プランを受け取る
*予算を決める
まずは、注文住宅にいくらお金をかけるのかを決めましょう。
土地代、建築費用、家具代、手続き代など、さまざまなことにお金がかかります。
これらを踏まえた上で、総額がいくらになるかを考えましょう。
住宅ローンを考えている場合には借りられる限度額を確認することが必要です。
*敷地を決める
土地の予算を決めたら、土地探しをします。
住みたい地域を決め、周辺にスーパーや学校はあるのかや住宅を建てられる土地なのかなどを考える必要があります。
敷地の状態によっては工事しなければならない場合があり、さらにお金がかかるので、土地の予算を決める際には、土地を改善する費用も考えましょう。
また、住宅を建築する際には、建物の幅や面積など法律に関与する点も考えなければならず、希望する家が建てられない可能性もあります。
*住宅会社を決める
納得できる理想の家を建てるには、住宅会社を決める作業が重要な役割を担います。
見学会や住宅展示場に行ったり、インターネット検索などの方法で、住宅会社を決めましょう。
住宅会社を1つに絞り込む必要はなく、数社選んでも問題はありません。
*プラン作成を依頼し、ヒアリングしてもらう
住宅会社が決まったら、その住宅会社にプラン作成を依頼します。
依頼する際には、家族全員の家づくりの考え方やイメージをある程度まとめておきましょう。
住宅会社を数社選んでいる場合は、全ての住宅会社にプラン作成を依頼します。
依頼すると、敷地調査と呼ばれる土地の現状調査をしにきます。
選択した住宅会社の数だけ、敷地調査することになるため、住宅会社を数社選ぶ場合は注意しましょう。
そして、敷地調査の結果を踏まえ、注文住宅の要望をヒアリングされます。
ヒアリング内容としては、部屋の広さや数、同居する家族など、多くの質問をされます。
*プランを受け取る
ヒアリング後、1~2週間でプランを受け取れます。
プラン内容は、プラン図と概算見積です。
一般的にプランを受け取るまで、どの住宅会社も無料でしてくれるため、この時点で住宅会社を1つに絞り込むようにしましょう。
最適な住宅会社が見つからなかった場合は、再度、住宅会社を決めることから始めましょう。
先述したように、住宅会社を決める作業は重要であるため、無理に決めず、別の住宅会社を探しましょう。
◻仮契約
受け取ったプランを確認し、納得できるプランであれば、仮契約を結びます。
仮契約は、「仮」と名が付いていますが、契約行為にあたるため、プランに記載されている、建築計画や見積もりを再度しっかりと確認しましょう。
仮契約では、書類のサインと捺印をし、前金として、申込金を支払うことになります。
後に、キャンセルしたい、違う住宅会社に変更したい場合になったときでも、申込金が返却されないケースもあるため、キャンセル期限や申込金が返却されるかどうかなど、仮契約時に確認するようにしましょう。
◻本契約前の流れ
本契約前の流れとしては以下になります。
・地盤調査
・間取りや設備の確定
*地盤調査を行う
家を支える強度があるかどうかを確かめる地盤調査は必ずしましょう。
数十年住むことになるかもしれない家に、長い間、安心して住むためには建物の重さを支える十分な地盤強度が必要になります。
地盤調査後、十分な強度がなかった場合は、地盤改良工事が必要となり、工事費用として約100万円かかる可能性があります。
例としては、土地の地盤が良質地盤ではなく軟弱地盤であった場合、建物が沈下しないように地盤を補強する工事が必要になることがあります。
費用がかかるのを防ぐために、土地探しの段階で事前に確認することをおすすめします。
*間取りや設備の確定
本契約を結ぶ前に、間取りや設備を確定させましょう。
本契約後に間取りや設備の変更があった場合に、住宅ができあがるまでのスケジュールや価格が大きく変更する可能性があります。
具体的には、完成した設計図面の全体を修正する必要がでてくることや、間取りや設備の変更に伴い、材料の価格や施工費用に影響し、追加費用がかかり、スケジュールも変更しなければなりません。
施工会社によって、大きな負担になる場合、高額な請求をされることもあります。
また、仮契約を結ぶまでに打ち合わせした時間や労力なども無駄になります。
満足のいく理想の家にするために、本契約を結ぶ前に、詳細に間取りや設備を確定させ、変更がないようにしましょう。
◻本契約
本契約を結ぶ際は、工事請負契約書を取り交わします。
口頭でも契約は成立しますが、契約後に内容の相違でトラブルが発生しても問題ないように、書面で契約するようにしましょう。
工事請負契約書には以下の4つの種類があります。
・建築工事請負契約書
・建築工事請負契約約款
・設計図書
・工事費見積書
*建築工事請負契約書
建築工事請負契約書は、発注者と請負者で結ぶ契約書です。
契約書には、施工範囲や施工面積などの施工に関する情報や、工事スケジュールや金額など多くの情報が記載されています。
また、収入印紙と契約書の表紙と裏面に、発注者と請負者が割印をして1つずつ保有し、契約完了となります。
*建築工事請負契約約款
建築工事請負契約約款は、発注者と請負者で締結する契約書を補完するものです。
基本的に、発注者と請負者が協力して家を建築することを目的としています。
*設計図書
設計図書は契約者に添付する図面です。
建物の配置図や平面図などが記載されています。
役割としては、図でわかりやすく表して、契約内容の相違がないかを確かめます。
*工事費見積書
工事費見積書は、建築会社の請負金額を詳細項目にしたものです。
工事見積書の添付は建設業法により義務付けられています。
注文住宅の場合であると、本体や付帯などの工事費用を細分化した金額が添付されています。
◻契約の注意点
1つ目は、工事の追加や変更です。
契約時に、「細かいことは契約後に詰めていきましょう」と言われ、詳細を決めずに先延ばしにしてしまう場合があります。
先述したように、契約後の変更は、スケジュールや費用が大きく変わります。
なるべく契約前に、詳細にプランを決め、工事の追加や変更がないようにしましょう。
2つ目は、工事の遅延です。
工事が遅延して、引っ越しのタイミングがずれることや、賃貸の解約日が決まっていたので寝過ごしする場所を確保しなければならなくなったなどの場合になる可能性があります。
工事が遅れることは多々あるため、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
◻まとめ
今回は、仮契約前、仮契約、本契約前、本契約の4つに分けた注文住宅の契約の流れと注意点について紹介しました。
先に注文住宅の大まかな流れをつかんでおくことで、本契約までスムーズに進められます。
完成後、思っていたのとは違うとならないように、当社では失敗しない家づくり情報をお届けします。
何かお困りのことがありましたら、お気軽に当社までご相談下さい。