注文住宅を建築する際には、さまざまなことに注意する必要があるでしょう。
例えば、土地探し、どのような間取りにするのか、といった点などがあります。
それらについてしっかりとポイントを把握しておかなければ、注文住宅が完成した際に、失敗してしまったという結果になりかねません。
それを防ぐために、注文住宅を購入する際の流れや失敗例を把握しておく必要があるのです。
□注文住宅を建てる際の流れとは?
注文住宅を建てる際には、大きく分けて次の7つの工程に分けられます。
・情報収集
・土地探し
・建築会社決定
・打ち合わせ
・契約
・着工
・引き渡し
これらのステップがあり、それぞれとても重要な役割を担っています。
「情報収集」では、どのようエリアに住みたいのか、どのような住宅に住みたいのか、というイメージを考え、必要な情報を集めていきます。
この際に、その住宅の設計でどのような生活が送られるのかということをイメージしながら行うと、失敗のリスクを減らせます。
また、10年後ではなく、20から30年程度の将来設計を行っておくとさらにイメージしやすくなりますよ。
「土地探し」では、希望のエリアから理想の土地を探します。
交通アクセスや土地の形、雰囲気などさまざまなポイントがあります。
また、お子様がいる方は周辺の治安や学校の近さも考慮すべきポイントになるでしょう。
これらの要素をすべて組み合わせて、最も条件に適した土地を見つけることが大切です。
土地探しと並行しながら建築会社を決定すると間取りの相談がスムーズに行えるのでお勧めです。
「打ち合わせ」の段階では、建築会社と相談して、注文住宅の見積もりを算出します。
見積もりをしっかりと確認し、合意できたら「契約」をします。
この際に、しっかりと契約事項を読んでおいてください。
契約内容で思い違いがあると、後々トラブルに発展してしまう可能性もあります。
分からない点については、そのままにしておかず、絶対に質問するようにしてください。
契約をしたら、「着工」のステップに入ります。
「着工」が始まったら、その間に数回の打ち合わせがあるだけで、それまでほど忙しくはないでしょう。
住宅が完成したら、「引き渡し」になります。
以上が注文住宅の建築における大まかな流れです。
この流れを把握しておくだけでも、建築の際のスムーズさが違いますし、注意しておかなければいけないタイミングについても理解できるでしょう。
これ以降の章では、「土地探し」「打ち合わせ」に絞って注意点や失敗事例をご紹介していきます。
□土地探しの注意点とは?
注文住宅を建築する際に、最初に来る大切なステップが土地探しです。
土地探しは初めて行う方が多いですし、むやみに行ってしまう方が多いです。
どのように探せばよいのか分からないという方は、以下の4つのポイントに注意して、土地探しを行ってみてください。
*エリアから選ぶ
土地探しはエリア、用途地域、安全面の順で絞っていくのがセオリーです。
まず、エリアを絞ることによって、土地探しの対象範囲を大きく限定できます。
エリアを決める際には、さまざまな要素があります。
例えば、会社員の方であれば交通アクセスが良いところの方が良いですし、お子様をのびのびと育てたいという方は郊外にした方が良いでしょう。
このように何を優先するかによって探すエリアは変わりますし、限定して絞れます。
エリアを絞ったら、そのエリアが市街化区域なのかをチェックし、どのような用途で使われていたのかを確認します。
用途地域を確認したら、安全面をチェックします。
安全面を最後に確認するからと言って、軽視しても良いわけではありません。
土地の地盤が弱い場合には、住宅の耐久性も下がってしまいます。
日本は地震大国なので、耐震性能についても重視する必要がありますよね。
もし、安全面で満足がいかなければ、もう一度エリアから選びなおすのも良いでしょう。
*総予算を意識する
注文住宅を建築する際にかかる費用は、土地費用と建物の費用、そして諸費用です。
土地に費用をかけすぎてしまうと建物に費用が回せなくなってしまいますし、その逆も然りです。
総予算を意識して土地選びを行うことによって、建物の費用と土地の費用のバランスを考えられます。
ちなみに、注文住宅における総予算のうち、東京都は約30パーセント、全国平均では約20パーセントが土地にかかる費用となっています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
*優先順位を決める
土地に求める条件はさまざまなものがあるでしょう。
その中で、優先順位を決めておくということが大切です。
目安としては、ここだけは確保しておきたいという条件を3つ以内に絞って、優先順位を決めておくのがベストでしょう。
*現地まで行ってみる
これは、仕事や時間の都合でできない方も多くいらっしゃるので、余力がある方で良いのですが、実際にその土地に行ってみることで分かることも多いです。
やはり、土地は価格や図面だけでは、その良さは分かりません。
実際には日当たりや風、雰囲気などがあります。
これらは現地に行ってみることで、分かることも多いでしょう。
もし、時間に余裕がある方は行ってみてくださいね。
□間取りでよくある失敗事例
次は、「打ち合わせ」で必ず検討する間取りの失敗事例について解説します。
1つ目は、LDKです。
よく失敗として挙げられるのが、吹き抜けです。
吹き抜けのある住宅はおしゃれですし、採光性も確保されているので、注文住宅の建築をご検討されている方の多くが一度は憧れを持ったこともあるのではないでしょうか。
吹き抜けはメリットもありますが、デメリットもあります。
吹き抜けは採光性が確保できる反面、天井が高いので熱が上に逃げてしまい、暖房効率が悪くなります。
吹き抜けを作る際には、メリット・デメリットを考慮して作りましょう。
2つ目は、子ども部屋です。
子ども部屋で失敗が多いのが、子ども部屋が足りないということです。
余ってしまう分には寝室や書斎にあてられるので、問題はないですが、足りなくなってしまうと兄弟で1つの部屋になってしまったり、一人だけ部屋がなかったりとストレスになってしまう状況が生まれてしまうかもしれません。
これらを防ぐために、家族構成や将来のライフスタイルを考慮したうえで住宅設計を行うと良いでしょう。
3つ目は、水まわりの失敗事例です。
特に洗面所と脱衣所を一緒にしてしまうというのが、失敗事例としてあります。
誰かが入浴している際に洗面所を使用できないという不便があると、特に朝は大変ですよね。
朝の生活習慣が異なる場合には、同じでも特に問題はないでしょう。
家族で生活リズムがどうなっているのかを考慮したうえで、水まわりの間取りを考えてみてくださいね。
4つ目は、収納の失敗事例です。
特に注文住宅の建築において、後悔の声が多いのが収納における失敗です。
収納はあればあるほど良いというものではありません。
むやみに作ってしまうとその分生活スペースがなくなってしまいますし、足りないと収納するスペースが確保できませんよね。
収納を作る際には、何を収納したいのかを明確にし、どれくらいのサイズなのかをしっかりと測定しておくことが大切です。
これらを把握しておくことで、収納での失敗を防げるでしょう。
□まとめ
今回は注文住宅における失敗事例や注意点についてご紹介しました。
今回の記事を参考に注文住宅をご検討されている方はぜひ当社までご連絡ください。
お待ちしております。