注文住宅の間取りを考える際には、設備や収納、動線など様々な側面を考慮する必要があります。
また、吹き抜けや中庭、ビルドインガレージなどこだわりのポイントを取り入れたいという方も多いでしょう。
家づくりを考える際に、間取りはとても重要です。
おしゃれな間取りの家にできれば毎日の生活がより楽しくなるでしょう。
今回は、注文住宅の間取りを決めるポイントやおしゃれな間取りのアイデアなどについてご紹介します。
□間取りのポイントとは?
注文住宅の間取りを考える際には意識すると良いポイントがあります。
以下ではそのポイントについてご紹介します。
1つ目は家事動線を意識することです。
普段の生活で、寝室を除けば、大半の時間を過ごすのはキッチンである家庭がほとんどでしょう。
そのため、間取りを考える際にはキッチンを中心に考えることをおすすめします。
キッチンを中心にスムーズに移動できる間取りにすれば、家事の負担も少なくなるでしょう。
また、キッチンやトイレなどの水回りを近くにすることで、工事やメンテナンスもしやすくなります。
2つ目は生活音に配慮することです。
間取りを考える際には、生活音に配慮することも重要です。
特に、二階、三階建ての住宅の場合、上の階の音が下の階に響くことが考えられます。
できるだけストレスのない生活を送れるように、音に配慮する必要があります。
来客時にも音が気にならないように、生活音に配慮した間取りを考えると良いでしょう。
3つ目は採光のバランスを考えることです。
太陽の向きや周囲の建物の位置関係を意識して、窓を設置するようにしましょう。
採光は東西南北の位置関係に関する常識もありますが、必ずしも当てはまるわけではありません。
専門家に確認してもらうのも一つの手でしょう。
4つ目は風の通り道を確保することです。
暮らしやすい家にするためには、風通しを良くすることも重要です。
それぞれの窓の位置関係や、風向きを考慮する必要があります。
低い位置に窓を設置すると冷たい空気を取り入れやすくなります。
一方で、高い位置に窓を設置すると暖かい空気を外に排出できます。
5つ目は家具や家電の配置をイメージすることです。
家具や家電の配置もイメージして間取りを考えましょう。
同じタイミングでコンセントや照明の位置を検討することをおすすめします。
コンセントや照明や後から設置するのは簡単ではないため、実際の生活を想像しながら適切な場所に設置しましょう。
□注文住宅の間取りを決める方法について
注文住宅の間取りを決める方法は3ステップあります。
以下ではそれぞれのステップについてご紹介します。
ステップ1は、間取りの事例を見てイメージすることです。
理想の間取りを書こうとしても、いきなり書けない方がほとんどでしょう。
希望する間取りを整理するためにも、まずは部分的にどんな間取りが良いのかイメージしましょう。
例として以下のような間取りが考えられます。
・玄関に大きな収納を設置する
・和室とリビングがつながっている
このように具体的な間取り事例を用意しておきましょう。
家族と相談する際にもイメージしやすく、実際に取り入れる間取りを取捨選択しやすくなります。
ステップ2は、ハウスメーカーに間取りを提案してもらうことです。
具体的に間取りをイメージできたら、ハウスメーカーに間取りの要望を伝えて、プラン提示を依頼しましょう。
要望や、特徴に合わせた最適な間取りプランを提案してもらえるでしょう。
それぞれのハウスメーカーによって、強みや特徴が異なるため、複数のハウスメーカーを検討すると良いでしょう。
ステップ3は、納得できるまで間取りプランを練り上げることです。
ハウスメーカーに間取り提案を依頼したら、その提案された間取り図や見積書をよく確認しましょう。
また、建物の品質に関する説明も受けるようにしましょう。
納得のいく一社を選んだら、打ち合わせを重ねて詳細を決めます。
注文住宅は建売住宅と異なり、打ち合わせ回数が多くなります。
そのため、担当者との相性も大切です。
□おしゃれな間取りアイデア
以下では、実際の注文住宅で取り入れられているおしゃれな間取りアイデアをご紹介します。
おしゃれな間取りを考える際にぜひ参考にしてください。
*開放的なLDK
平屋の高い屋根をいかした、開放的なLDK空間です。
仕切りをなくすことで横方向の開放感も生まれます。
また、キッチンの隣にテレビボードを設置することで、生活感をうまく隠せます。
キッチンの左右どちらからでも出入りできるようになっており、おしゃれなだけでなく回遊性も備えています。
また、大きな窓を備えることで、自然光と開放感をもたらしてくれます。
平屋の特徴を存分にいかした間取りと言えるでしょう。
*リビング階段
階段をリビングに設置することで、リビングにアクセントが加えられます。
また、スケルトン構造の螺旋階段にすると、コンパクトに仕上がります。
階段がソファから見えないようにすることで、視界を調整するとより広々とした空間に感じるでしょう。
*畳の小上がり
あえてフロアから一段高いところに畳の小上がりを設けます。
畳の和の雰囲気を感じられ、リビングがよりおしゃれになります。
畳の下の部分を収納として活用できるのもメリットです。
ヘリなし畳を用いることで、古いイメージを感じさせないようにできるでしょう。
*土間リビング
土間フロアは様々な用途に活用できます。
土間フロアをチョイスすることで、おしゃれなLDK空間になるでしょう。
また、天井の一部を天然木にすることで、土間の冷たい印象を緩和できます。
左右に大きな窓を設置すると、開放感が生まれ、気持ちよさも感じさせてくれるでしょう。
*吹き抜けの玄関ホール
玄関スペースは狭く感じることが多いですが、そこに吹き抜けを組み合わせることで開放感が生まれます。
シューズボックスからそのまま伸びる壁パネルや縦長の大きな窓を設けることで高さを強調できます。
階段を壁で隠し、シンプルなデザインにすると圧迫感を感じないでしょう。
□癒し空間をつくるおしゃれな間取り
以下では癒し空間をつくるおしゃれな間取りをご紹介します。
*二階リビング
二階リビングとは、その名の通り二階にあるリビングのことです。
リビングに自然光が届きやすくなり、眺めも良くなります。
ただし、年齢を重ねるにつれ、階段を登るのがしんどくなることに注意しましょう。
老後はホームエレベーターを付けたり、セカンドリビングとして活用すると良いでしょう。
*アウトドアリビング
アウトドアリビングとは屋外の空間をリビングとして活用することです。
天気の良い日にはお茶やバーベキューを楽しんだりできます。
一階、二階、屋上など設置する場所は様々です。
家の構造を考慮しながら、オリジナリティあふれるアウトドアリビングを設置すると良いでしょう。
*床の間
床の間とは、和室にある花屋掛け軸を飾るスペースです。
床の間があると和室がよりおしゃれになります。
床の間に丸窓を付けたり、垂れ壁を設けることで、おしゃれで落ち着いた雰囲気を演出できます。
□まとめ
今回は注文住宅の間取りを決めるポイントやおしゃれな間取りのアイデアなどについてご紹介しました。
間取りのポイントを意識することで、よりスムーズに間取りを決められるでしょう。
今回ご紹介した間取りのポイントやおしゃれな間取りのアイデアを参考にして、理想の家づくりを実現させてください。