注文住宅をお考えの方にぜひ知っておいていただきたいのが、ガレージの注意点です。
車はほとんどの方が一台はお持ちなのではないでしょうか。
注文住宅を建てる際に、愛車を置くためのガレージも同時に設置しますよね。
ガレージに関する注意点を事前に知っておくことで、後悔なくスムーズにガレージを設置しやすくなります。
今回はガレージの中でも、特におすすめなガレージハウスについて着目します。
ガレージの目的や注意点、メリットなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
□ガレージハウスとは何?
まずは、ガレージハウスについてです。
そもそも、ガレージハウスとは何なのかご存じではない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここでは、ガレージハウスの基本情報とメリットをご紹介します。
ガレージハウスとは、その名の通り、ガレージが内包されている家のことを指します。
また、別名インナーガレージとも呼ばれています。
家の内部にガレージがあるため、ガレージハウスのメリットは様々です。
1つ目は、雨風から車を守れることです。
家の内部に車を停められるため、雨や風によって車が傷つくことなく安全に保護できます。
2つ目は、より車との位置が近くなることです。
愛車をお持ちの方であれば、いつどんな時でも車を愛でていたいとお考えの方も少なくないでしょう。
ガレージハウスでは、家の中にいても車との距離が近いため、大切な愛車をすぐ近くで見守れます。
3つ目は、帰宅後、雨が降っていても濡れずに家の中に入れることです。
ガレージハウスに家の内部との動線を確保すれば、雨の日でも濡れることなく家の中へ入れます。
また、たとえ重い荷物を持っていたとしても、すぐに家の中まで運び込めるため、とても便利です。
4つ目は、悪戯から車を守れることです。
自分の愛車が誰かの手によって悪戯されたら困りますよね。
しかし、ガレージハウスでは完全に外部から車を守れるため、悪戯される心配も必要ありません。
この他にも、ガレージハウスには車以外に自転車やバイクなども置いておけます。
車の趣味部屋として使用したり、道具を収納したりできるため、使い勝手は様々です。
□ガレージハウスの目的とは?
ガレージハウスは、特に駐車場を確保するスペースがなかなか取れない都市部で取り入れられることが多いです。
なぜガレージハウスは人気があるのか、ここでは選ばれる目的として多いものをご紹介します。
1つ目は、実用的な目的です。
先ほど、特に都市部の地域でガレージハウスが取り入れられていることをお伝えしました。
都市部では、バスや電車といった公共交通機関が十分にあるため、必ずしも車が必要である訳ではありませんが、車はあった方が生活が便利になる場合ももちろんあります。
そういった時に便利で実用的なのが、ガレージハウスです。
ライフスタイルの中に車が必要である方、小さなお子様がおられる方、まとめ買いをよくされる方にとって、ガレージハウスは実用的な目的で選ばれています。
2つ目は、愛車を持つ人の趣味としての目的です。
自分の愛車が雨風や悪戯などで傷が付かないように、という目的でガレージハウスを選ぶ場合もあります。
また、単なる車を停める場所としてではなく、車が趣味である人の場合は、趣味を楽しむための空間として利用される場合も多いです。
家の中から車を眺めることができ、ガレージハウスもインテリアの一部として身近に感じられます。
さらに、ガレージ内には車だけではなく、サーフィンボードや自転車、バイクといったあらゆるものも収納できるため、自分だけのこだわりのある空間としても利用できます。
ガレージ内のスペースを広く取るのであれば、書斎やワークスペースを設け、ガレージハウスを部屋の一部として利用するのも可能です。
□ガレージハウスを設置する際の注意点をご紹介!
魅力がたくさん詰まったガレージハウスですが、建てる際に注意すべきポイントがいくつか存在します。
後悔しないためにも、事前にこれらの注意点はしっかり押さえておきましょう。
*照明やシャッターは入念に選ぶ
照明やシャッターを選ぶ際は、ガレージを利用する様子をイメージしながら選ぶことが重要です。
例えば、ガレージで何か作業をする場合は手元がはっきり見える明るめの照明を選んだり、落ち着いた空間にしたい場合は少し暗めの照明を選んだりしましょう。
また、ガレージはシャッターを閉めると光が入りこまず真っ暗になる可能性があるため、人感センサーを付けておくと安心です。
シャッターに関しては、できる限り静音性のあるものを選ぶことをおすすめします。
ガレージハウスは家の中との距離が近いため、外の騒音を遮るようにするとより快適に暮らせます。
*間取りや強度の工夫を考える
2階建ての家の場合、ガレージハウスは1階部分に取り付けることになります。
その際、1階部分の住居スペースは小さくなるため、住みにくいと感じさせないように間取りの工夫を行うことが大切です。
さらに、ガレージハウスのある家では開口部が広くなるため、耐震性の対策は必ず行いましょう。
できるだけ強度の高い建材を使用することも方法の1つです。
*動線を考える
ガレージハウスを設置するのであれば、動線を考慮することでより使い勝手の良い暮らしやすい家になります。
例えば、ガレージから直接リビングやキッチンに行ける動線にすると、重い荷物を持っていても運ぶ労力が軽減されます。
食材をまとめ買いする場合も、直接キッチンやパントリーと繋がっていれば楽々運べるでしょう。
□ガレージハウスのデメリットとは?
ガレージハウスを設置するのであれば、メリットとは反対にデメリットの部分も知っておく必要があります。
デメリットもしっかり理解し、それに合った対策を事前に行っておきましょう。
デメリットの1つ目は、騒音や換気対策を行う必要があることです。
ガレージハウスでは、家の中と繋がっている空間で車のエンジンをかけることになるため、音や排気ガスの匂いは漂いやすくなります。
また、エンジンだけではなく、シャッターを開閉する時にも大きな音がするため、家族にとってストレスにならないように気をつけなければいけません。
ここでできる対策としては、ガレージハウスと寝室の位置は離しておくことです。
家族が寝ている早朝や深夜に車を利用する場合、家族の睡眠を妨げないためにも寝室との距離は十分に取っておきましょう。
また、シャッターはオーバースライダータイプを選べば音も比較的静かであるため、おすすめです。
排気ガスに関しては、換気扇を必ず設置し、家の中にまで匂いが入ってこないように対策しましょう。
デメリットの2つ目は、コストが発生することです。
ガレージハウスを作ると、駐車場の土地代や賃料は支払わずに済みますが、建設コストは少なからず発生します。
いくら発生するのかは、ガレージの大きさや建材によっても異なりますが、一般的な6坪程のガレージだと、大体250万から400万円ほどが相場です。
ガレージハウスは利便性が高いため、長い目で見るとそこまで大きなコストではないかもしれません。
しかし、決して安いものではないため、家族内でしっかり話し合い、本当に必要であるのかどうかを決めることが大切です。
□まとめ
今回は、ガレージの目的や注意点、メリットなどをご紹介しました。
ガレージハウスは、実用性や趣味の空間としても優れており、あらゆるものを収納できることから使い勝手は様々です。
愛車をお持ちの方であれば、ガレージハウスは夢のような空間になること間違いなしでしょう。
しかし、騒音や換気対策はマストですので、家族全員が快適に暮らせるように配慮することも必要です。
メリットとデメリットの両方を理解した上で、しっかり対策をし、後悔のない素敵なガレージハウスを作ってみてはいかがでしょうか。