注文住宅は、間取りを自分で自由にできる点が人気なポイントです。
子供に合わせた間取りや、趣味のスペースを作ることも可能です。
しかし、間取りを自分で決められることは魅力的ですが、失敗してしまう事も少なくありません。
何十年も寄り添う住宅で、失敗したくありません。
そのため、ここではよくある失敗例をいくつか紹介します。
また、失敗しないためのポイントも合わせてチェックしてみてください。
□注文住宅でよくある「水回りでの失敗」
水回りは、その設置場所が大切になります。
玄関とお風呂場を近づけることは、小さなお子様がいる家には重要です。
外遊びで子供が泥だらけになってしまった場合には、玄関からお風呂までの距離が長いと、不便に感じます。
また、ペットがいる家庭でも、お風呂と玄関を繋げることで、汚れた足をすぐに洗うことができます。
ただし、玄関から脱衣所が見えないようにする工夫も同時に必要になります。
また、お風呂にテレビをつける家も近年増えていますが、意外にも不要だったと、答える方もいます。
家族が増えると、長風呂が出来ず、テレビを活用する場面が無く、使わなくなってしまうのです。
オプションで付ける事も容易ですが、本当に使うのか、よく考えてください。
お風呂は、デザイン性も大切ですが、1日の疲れを癒す場所なので機能性重視が良いでしょう。
掃除をしやすくすることが1番大切とも言えます。
浴室の壁をタイルにすると、凹んでいる部分にカビができてしまいがちです。
タイルではなく、つるんとした表面の壁にすることをおすすめします。
また、お風呂の壁の色は濃い色にすると白い汚れが目立つことがあります。
そのため、ベージュなどの柔らかい色で、掃除するときのことを意識しながら選びましょう。
□リビングにおける失敗
リビングは、1日の大半を家族全員で共有する場所なので、多様性がありつつも重要な部分になります。
まず、失敗例としてあげられるのは、窓が大きかったばっかりに収納が少なくなってしまった、という例です。
大きな窓を作ってしまうと、壁に収納の空間を設けることができず、収納スペースがなくなってしまいます。
確かに、窓を大きくして明るくすることは大切ですが、家族が増えたときなどに、収納が少ないと不便です。
しっかりと収納場所を確保しつつも、光を取り入れることができる間取りを考えましょう。
また、床暖房は光熱費を抑えられる、乾燥を防ぐことができる、という点から、オプションとしてつける家が多いです。
しかし、ソファやテーブルを置いてしまうと、下に隠れてしまい、思いの外使わない場合も多いです。
床暖房をキッチンに設置すれば良かった、という声が多いので、実際に生活していて足元を温めたい場所を想像して設置しましょう。
吹き抜けのあるリビングは、多くの人の憧れでもあり、広々としているので快適に見えます。
しかし、実際に住んでみると、風通しが良いばっかりに寒かった、という意見も多いです。
吹き抜けのリビングは冷暖房が中々効かず、光熱費が高くなる場合もあります。
対策として、シーリングファンをつける事もできるので、吹き抜けリビングにしたい方は検討してみてください。
シーリングファンは上下の空気をかき混ぜてくれるので、冷暖房の効率をあげてくれます。
□収納での失敗
続いての失敗は、収納です。
収納は、日々変化していく荷物の量に対応しなければならないので、不便を感じやすいです。
まず、失敗例の1つ目は使う場所と、収納場所を近づけなかった、ことです。
収納スペースを広く取ったのに、使う場所と遠いので不便を感じているケースが多く見られます。
例えば、掃除機をかけるために玄関まで取りに行くのは、とても面倒です。
収納場所は、使う場所と近づけることが重要なので、間取りを決める際から意識してみましょう。
とくに、大きめの家電などは、使う場所と合わせてメモしておくことで収納スペースを作る際に参考にできます。
2つ目は、ウォークインクローゼットに意外と服が入らない、という例です。
ウォークインクローゼットとは、その名の通り、中に入ることができるので、通路を作る必要があります。
そのため、広さの割に洋服を収納することができなかった、ということが多いのです。
部屋が狭い場合には、壁面収納の方が効率が良いです。
最後の例は、屋根裏収納を作ったものの、行くのが面倒で使わなくなってしまった、ということです。
屋根裏までを収納にすることで、たくさん収納できるようになりますが、特に夏などは、蒸し暑い場所になるので、中々使いにくいです。
そのため、換気を良くするなどの工夫を入れて、屋根裏収納を活用しましょう。
□間取りにおける失敗の対策
間取りを決める際には、考慮するべき点が沢山あります。
そのため、失敗しやすいので、対策についてきちんと覚えておきましょう。
まず、1つ目のポイントは、間取りに関する意見を家庭内でまとめておくことです。
家族間での相違があった場合には、間取りに失敗してしまうことが多いです。
全て一致することは不可能ですが、なるべく全員の意見を取りまとめて、優先順位をつけましょう。
みんなが満足いく形にすることがゴールです。
2つ目は、リビングとダイニングの間取りを優先することです。
この2つは、多くの時間を過ごすのでとても重要になります。
また、この2つは多様性があるので、リビングを吹き抜けにしたい、ダイニングをオープンにする事もできます。
さまざまな選択肢があるからこそ、ここの2つを特に重視してみましょう。
3つ目は、収納したいものと収納スペースのバランスを考える事です。
収納スペースを広く作ることは大切です。
しかし、ただ広くしても、先程挙げた失敗例のように、実際に使う場所と収納場所が離れていると結果的に不便を感じます。
そのため、何のために収納スペースをどこに設けるのかをしっかり考えましょう。
また、窓や階段を置く場所は、良く考慮しなければなりません。
家全体を明るくするために、むやみやたらに窓を多くしてしまうと、家電を置く場所や収納スペースまでも奪われてしまいます。
階段は、玄関からすぐの場所に作ると、階段下を収納スペースにしたり、トイレを置いたりすることができます。
リビングに階段を置くと、帰ってきた子供が2階にある自分の部屋に上がる際、リビングを通るのでコミュニケーションが深まります。
どちらがライフスタイルに合っているかを考えてください。
将来を考えて、リフォームしやすい工夫をしましょう。
年齢とともにライフスタイルは大きく変化します。
子供が大きくなったり、自分たちが高齢になって介護が必要になったり、その時に合わせる余地のある家づくりが理想です。
バリアフリーにすることも必要になってくるでしょう。
壁構造の家は、建物を支える部分を変えることが難しいのでリフォームも容易ではありません。
そこで、鉄骨を用いた軽量鉄骨組工法はリフォームに適しています。
将来のことを考えた注文住宅にしましょう。
□まとめ
このように、注文住宅では、さまざまな失敗があります。
選択肢が沢山あるので、自分の将来やライフスタイルを考慮してじっくり考えましょう。
また、将来について家族で話し合う良い機会にもなります。
長年住む住宅は、家族にとって大きなものなので、話し合いを重ねることが重要です。
注文住宅に関することでおなやみの方はぜひ、当社にご相談ください。